業務
組立
複数の部材・部品を順序よく組み合わせ、ひとつの部品または完成品に仕上げる工程。
梱包(こんぽう)
製品を箱や袋などに収め、輸送・保管に耐える形に整える作業。
仕分け
荷物や製品を、届け先・工程・品種などの基準で振り分けること。製造ラインで部材を種類ごとに分別する作業も含む。
玉掛け
クレーン等で荷を吊り上げる際に、ワイヤやフックなどの吊具を使って荷に掛け外しを行う作業。
ピッキング
指示書やリストに基づき、必要な品目を棚から取り出して所定位置に集めること。
バリ取り
切削・成形後に発生した金属・樹脂の突起(バリ)を、工具や専用機で除去し、手触り・寸法・安全性を整える作業。
作業方法
研削加工(けんさくかこう)
回転する砥石で材料表面を微量ずつ削り、平滑度や寸法精度を高める切除加工。
射出成形(しゃしゅつせいけい/インジェクション成形)
加熱で溶かした樹脂を金型内へ射出し、冷却・固化させて成形するプラスチック加工。
樹脂成形(じゅしせいけい)
ペレットなどの合成樹脂を、加熱・加圧などで所望の形状に成形する総称(射出・押出・ブロー等を含む)。
切削加工(せっさくかこう)
ドリルやバイト等の工具で材料を削って形状を作る、穴あけ・溝加工・外径加工などの総称。
旋盤加工(せんばんかこう)
被削材を回転させ、バイトを当てて外径・端面・テーパなどを加工する方法。
鋳造(ちゅうぞう)
溶融金属を鋳型へ流し込み、冷やして所定形状に固める製法。
塗装加工(とそうかこう)
美観・防食・保護などを目的に、金属や樹脂の表面へ塗膜を形成する処理。
はんだ付け
はんだ(金属合金)を溶かして毛細管現象で接合部に流し込み、金属同士を接合する方法(軟ろう付けの一種)。
プレス加工
金型間に素材をセットし、圧力を加えて曲げ・打ち抜き・絞り等で形を作る加工。※駆動装置はプレス機。
メッキ加工
素材表面に金属薄膜を析出・被覆し、耐食性・耐摩耗性・導電性・装飾性を付与する表面処理。
溶接加工(ようせつかこう)
部材同士を熱・圧力、またはその併用で一体化させる接合技術(アーク・スポット・TIG/MIG等)。
機械・用品・備品
安全靴
落下物・踏み抜きなどから足部を保護する作業靴。つま先に先芯を備えるものが一般的。
NC旋盤(えぬしーせんばん)
数値制御(NC)により、工具位置・送り・回転数などを自動制御して加工する旋盤。
クレーン
動力で荷を吊り上げ、水平移動・揚降を行う機械装置(天井走行、門型、ジブ等の種類がある)。
半導体(はんどうたい)
導体と絶縁体の中間特性を示す物質。工場ではIC(集積回路)や各種デバイスの形で扱われる。
ノギス
外径・内径・段差・深さを一本で測定できるスライド式測定器。一般に0.05mm程度まで読み取れる。
フライス盤
多刃工具(フライス)を回転させ、平面・溝・段差・形状加工を行う工作機械。
フォークリフト
先端フォークをパレット等に差し込み、油圧で揚降・チルトして荷役・搬送を行う車両系機械。
防塵服(ぼうじんふく)
発塵を抑え、外部からの微粒子付着も低減する作業衣。クリーン環境で着用。
ボール盤
回転するドリル等を押し下げ、穴あけ・座ぐり・タップ下穴加工などを行う機械。
マイクロメーター
ねじ送り機構を用い、0.01mm単位の微小寸法を高精度に測定する器具(外側・内側・深さ等の種類)。
その他
かんばん
部品名・数量・納期などを記載した指示票。必要量を必要なときに補充する「かんばん方式」で用いられる。
クリーンルーム(工業用)
浮遊微粒子数・温湿度・差圧等を一定基準以下に管理した作業空間。光学・精密・電子部品の工程で使用。
5S
「整理・整頓・清掃・清潔・躾」の頭文字。ムダ排除・安全性向上・品質安定の基礎となる職場改善活動。
サイクルタイム
1つの製品を連続して作り上げる速度を表す指標。
例:1日の稼働時間 ÷ 1日の生産数量 = サイクルタイム
※工程担当者がひと巡りする作業時間を指す場合もある。
指差呼称(しさこしょう)
対象を指さし、状態を声に出して確認する安全行動。ヒューマンエラー低減に有効(指差し呼称)。
タクトタイム
需要に見合う**投入間隔(目標ピッチ)**を示す指標。
例:1日の稼働時間 ÷ 1日あたりの必要生産数量 = タクトタイム
ヒヤリ・ハット事例
災害・事故には至らなかったものの、条件次第で重大に直結し得た「冷やり・はっとした」事象の記録。再発防止策の策定に活用。